ポーランド外国投資公社(PAIZ)

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民営化の進展状況


 体制転換以降の精力的経済市場化政策によって、現在、国内総生産(GDP)に占める国営企業の比重は約30%、またポーランド国内で活動する企業総数に占める国営企業の割合は20%にまで減少した。さらに、残る国営企業の多くでも民営化の準備が進行中である。
 国営企業の民営化の方法は、大きく分けて
−「資本民営化」(capital privatization)
−「清算による民営化」(privatization through liquidation")の方法がある。
 資本民営化とは、国営企業をまず市場形態に対応できる組織・経営形態に改組し(商業化)、国庫が100%株式を所有する会社に転換して、さらに国家がこの株を放出することによって民営化する方法である。この方法は主に中堅・大企業に適用される。優良企業の場合は、ワルシャワ証券取引所に上場される。1996年末までに168件がこの方法で民営化された。

 清算による民営化は、主に小規模の国営企業に適用され、「売却」(sale)のよる方法や「リース」(leasing)による方法などがある。売却による方法は、企業資産を公開競売にかける方法である。リースによる方法とは、清算された企業の従業員によって設立された新会社が、国庫から企業資産のリースを受ける方法で、清算による民営化の道を選択した企業のうち約70%は、この方法を採用している。支払いが終了し資産が新会社の所有になったあと、会社ごと外国企業に売却されるケースもある。
 個別に民営化されなかった国営企業の一部は大衆民営化(mass privatization)と呼ばれる国家投資基金(National Investment Fund: NIF)を通じた民営化プログラムに参加している。これはまず、国庫が100%株式を所有する第1から第15までの国家投資基金を設立し、参加企業(現在512社)を各基金に割り振る。各基金は入札で選ばれたファンドマネージャー通し業務活動を行い、保有する株式の株価上昇を目指す。日本の証券会社も、このファンドマネージャーとして国家投資基金に参加している。一方、1994年末までに18歳に達した国民は、基金の株式と交換できる証書を安価で取得できる。この証書は、1998年末を期限として、基金の株式と交換できる。
 現在、民営化のスピードを一層早めるため、様々な方策が準備されている。すでに民営化された企業の一部はワルシャワ証券取引所に上場され、優良株として人気を呼んでいる。また、国家投資基金の一部も上場され、人気を集めている。これまで商業化されたあと動きのなかった企業の間でも、戦略的投資家を求める気運が高まりつつある。

(田口雅弘)



















データ加工: 梅田芳穂、横田武重 (1999.01.31)





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