ポーランドの世界遺産

Swiatowe Dziedzictwo Kulturalne i Przyrodnicze

「世界遺産」とは


 人類にとってかけがえのない文化や自然を、人類共通の遺産として保護し、次の世代に継承していくために、「世界遺産条約」に基づき文化遺産・自然遺産を「世界遺産リスト」に登録し、条約締約国が協力してその保存・保護につとめいる。
 「世界遺産条約」は、1972年に第17回ユネスコ総会において採択され、1996年末現在で、147カ国が締約している。これら締約国から推薦された文化遺産・自然遺産を21カ国で構成される世界遺産委員会が候補に挙がった遺産を「世界遺産リスト」に登録するかどうかを決定する。1996年末現在で、107カ国、506カ所の遺産が登録されている。これらの遺産は、締約国の分担金などを基礎に設立された世界遺産基金を財源に、修復や保全の援助を受けることができる。
 世界遺産の登録基準は次の通りである。

文化遺産の登録基準
  1. 独特の芸術的成果を示すもの(ex.タージ・マハル)
  2. 建築や都市計画・景観に大きく影響を及ぼしたもの(ex.ベルサイユ宮殿と庭園)
  3. 消滅した文明や文化的伝統の証拠を示すもの(ex.エジプトのピラミッド群)
  4. ある様式の建築物あるいは景観のすぐれた見本となるもの(ex.アテネのアクロポリス)
  5. 単一あるいは複数の文化を代表する伝統的な集落、土地利用を示すもの(ex.白川郷)
  6. 優れて普遍的な価値を持つ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術に関するもの(ex.原爆ドーム)
自然遺産の登録基準
  1. 生命進化の記録、重要な進行中の地質学的・地形形成過程あるいは重要な地形学的・自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本であること(ex.グランドキャニオン国立公園)
  2. 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や生物群集の進化過程において、重要な進行中の生態学的・生物学的過程を代表する顕著な見本であること(ex.屋久島)
  3. 類例を見ない自然の美しさ、または、美観的に見てすぐれた自然現象あるいは地域を包含すること(ex.ビクトリア瀑布)
  4. 学術的・保全的視点から見て、すぐれて普遍的価値をもち、絶滅のおそれのある種を含む、野生状態における生物の多様性の保全にとって、特に、重要な自然の生息生育地を包含すること(ex.エバーグレーズ国立公園)

参考: 日本ウォッチ研究所『世界遺産データ・ブック(1997年版)』、シンクタンクせとうち総合研究機構、1996年。
 


TBS「世界遺産」放送日

 第 86回  1998.01.11  ヴィエリチカ塩坑
 第248回  2001.04.15  ベラヴェシュスカヤ・プーシャ/ビャウォヴィエジャ原生林
 第307回  2002.06.30  カルヴァリア・ゼブジドフスカ
 第346回  2003.04.13  ワルシャワ歴史地区
 第476回  2005.12.25  リトルポーランドの木造教会群