コペルニクスの遺体発見とフロムボルク

 

長谷川二郎


 

ポーランドの考古学者がコペルニクスの墓であろうと想像される墓棺を発掘し、警察化学検査班の協力でコペルニクスの顔を再現した情報が既にポーランドのマスコミで発表されています。また、これにあわせてコペルニクスの墓棺があるフロムボルク(Frombork)への旅行も旅行会社により組織されています。写真の様なものは見ることができないでしょうが、「彼のお墓がここらしい」と言うことだけは判明します。

 

コペルニクスは長年フロムボルクに住み、天体観測をしていたことは周知の通りです。このことより、彼が1543年にこのフロムボルクに埋葬されたことも確かです。問題は「どこに」でした。フロムボルクの司教座教会の内部であることは想像できますが、最近ポ国考古学者イェジィ・ガソフスキ(Jerzy assowski)教授が、教会の聖十字架祭壇の下であろうと見込んで、昨年8月この祭壇の下を発掘し、一つの遺体を発見しました。遺体の年齢は70歳程度(コペルニクスの死んだときの年齢)。顔形も中世に描かれた肖像に似ています。死体を確認するポイントがあります。彼は生前、左目の上部に刃物で傷を受けたことがありました。実際にその様な傷跡が発見され、これが証拠であると見込まれています。下の画像は、ポーランドの警察の化学研究所が特別なプログラムで頭をコンピューターで再現したものです。

 

コペルニクスに関しては、この司教座教会以外に、彼が住んだ古城も復元されています。そこにプラネタリウムも設置され、一般に公開されています。トルンからフロムボルクに行く道で、聖リプノの教会のパイプ・オルガンも聴けます。このオルガンはオルガンを弾くと、音に合わせて、オルガンに飾ってある人形が動きます。

 

 

(はせがわじろう 2006.07.18