ジェラゾーヴァ・ヴォラのショパン生家で庭園を20072008年に改築

 

長谷川二郎


 

2006616日の ポ国日刊紙Rzeczpospolitaによれば、ジェラゾーヴァ・ヴォラに残されている、かの有名なショパンの生家の庭園が来年、改築の工事に入ることになりました。世界的に有名なショパンの生家は昔から全世界のショパン音楽愛好者のみならず、一般の観光客が多数訪れるポ国の観光地ですが(現在、夏シーズン中に一日の観光客の来訪が1500人程度)、内容(ショパン音楽、庭園)はともあれ、その周りの関連した建物はあまり自慢できるものではありません。以前からも問題がありました。庭園の中を流れる川(ウテゥラタ)が近郊にあった牛乳工場からの汚物の匂いで観光客を嫌な思いをさせたことがありました。川の流れを変えて庭園の外側に流路を構築するとの案がありましたが、現在は牛乳工場が疎開して、問題はなくなりましたが、その他にも問題が残っています。垂れ流しの公衆便所とか(それでも最近は綺麗になった方です)、庭園入り口の切符売り場が掘っ立て小屋に等しいものであるとか、兎に角、ショパン音楽のレベルから甚だしくかけ離れていて、関係者も頭を痛めていたように思われます。

 

その庭園とその周りの建物を今回、ショパンの名に相応しいヨーロッパ・レベルに改築することを庭園の持ち主である「国立フレデリック・ショパン協会」が決意し、 ポ国建設協会のワルシャワ支部の協力を得て、庭園改築設計案のコンテストが行われ、3件あった候補から1案がこの度選ばれました。庭園改築予算は1700万ズウーチデ、EU連合の援助を受ける予定。同協会の庭園改築計画では、絶えず修復されているショパンの生家はそのままにしておき、庭園の外壁(庭園入り口の近辺とか、道路から見える側面のみ?)、入り口及びその近辺、ガラス張り温室、野外劇場などが改築乃至は新築されることになります。入り口、切符売り場などは木材・ガラスによる新建築物となります。喫茶店、土産品店も設置され、インターネットの利用も可能になります。野外劇場では、夏シーズにはいろいろの催しが開催されることになります。庭園自体も改築されるそうです。

 

工事は来年、まずガラス温工事が始められ、庭園が整備されます。同時に、広さ5千平米の入り口近辺の改築と新規建設が行われます。2008年中に工事が完了する見込み。その間、観光客には迷惑が掛かるかもそれません。既に、この秋、ショパンの生家が閉められ、大掛かりな改装工事が予定されています。従い、この秋以降は、ここを訪れる観光客には庭園内の散歩のみが可能となりそうです。ジェラゾーヴァ・ヴォラを訪れるご希望の方は是非この夏のシーズン中に実行してください。或いは、2年後の2009年の訪問をご予定ください。

 

(はせがわじろう 2006.06.16