大 学


COPYRIGHT 1994-2004 by Masahiro Taguchi & Megumi Yagi, Japanese Club of Poland


学生生活

   大学は学部によって修学年数が異なる。4〜5年制の学部・大学が多いが、医科大学は6年制である。通常、1〜2年生に難しい基礎科目が集中し、多くの落第生、中退者がでる。3年生以上になると専門科目が多くなり、また修士ゼミがはいってくるが、この段階でついて行けず落ちこぼれる学生はまれである。学年は前期・後期(I semestr/II semestr)に分かれている。授業形態は、講義(wyklad)と演習(cwiczenie)とがあり、演習では少人数での授業が行われる。演習を無断で休むことはできず、休むときは必ず医者の証明(zwolnienie lekarskie) をとってこなくてはならない。各期末に試験期間(sesja egzaminacyjna)がある。試験には筆記試験(egzamin pisemny)と口頭試験(egzamin ustny)とがあり、一般に後者の形態がとられる場合が多い。成績は、5(bardzo dobry)、4(dobry)、3(dostateczny)、2(niedostateczny)に分けられ、2が不可である(高校までは6段階評価)。すべての単位を取得すると卒業資格(absolutorium)がとれる。さらに、修士論文を書き上げて卒業試験(egzamin koncowy)に合格すると修士号(magister)が授与される。学生は入学と同時に小さなノートタイプの成績簿(indeks)を渡され、在学中の成績はすべてこれに記入される。学生の涙と汗がこの成績簿に詰まっているといっても過言ではないだろう。
 ポーランドの大学は絶対評価制度をとっており、また就職でも成績の順位は問題にならないので、学生同士が足を引っ張りあって競うことは全くない。むしろ、クラスの仲間全員がそろって卒業できるよう、お互いに助け合おうとする雰囲気がある。教授陣は、本人が学ぼうとする意欲を見せれば、暖かく指導してくれる。ただし、留学生に対しても、ポーランドの学生と同様のレベルを要求し、決して甘くはしてくれないので覚悟しなければならない。どの教授も、週に1回は個別指導(konsuktacja)の時間を持っているので、その時間に教授のところにいって、いろいろわからないところを質問すると良い。大半の大学は大講座制をとっており、各講座(katedra)ごとに部屋があり教授が数人ずつ配置されている。
 ポーランドには徴兵制度があり、高校を卒業すると1年半(1996年現在)軍隊に行かなくてはならない。大学生の場合は軍事教練(wojsko)の単位をとると、徴兵は卒業後1年間に短縮される。留学生ははもちろん軍事教練の単位はとらなくてよい。
 留学生の場合、第2外国語は留学生向けのポーランド語をとることができる。また、日本の大学をすでに卒業してきている留学生で、これからポーランドの大学で履修しようとしている科目を日本ですでに履修している場合は、英文の証明書でそれを提示できれば、その科目の履修が免除されることがある。一定の成績をとっていると、自分で履修科目のプログラムをくみ、他大学の単位などもとることができる(Indywidualny Tok Studiow = ITS)。
 留学生のための様々な手続きは、自分の所属する学部事務室(dziekanat)以外に、国際交流課(Dzial Wspolpracy z Zagranica)か、またはこれに類する課で扱ってくれる。
 最近は省庁、各大学も財政難で、日本人留学生がポーランドの奨学金をとれる可能性はほとんどないと思っておいた方がよいであろう。また、大学教授でさえ月給は600〜700zl(約25,000円)程度であるのが現状なので、大学にあまり無理な要求はしないように心がけよう。
 夏休みは6月中旬から9月末までで、9月の後半が追試にあてられることが多い。学生の夏休みの過ごし方は様々である。外国語の勉強もかねて外国にアルバイトにでる学生もあれば、山や湖の地方に長期でキャンプに出かけたりもする。上級生になると、夏休み期間に機関・会社等で実習(praktyka)を受けることもある。 


ワルシャワ大学

正式名 Uniwersytet Warszawski
日本名 ワルシャワ大学
所在地 ul. Krakowskie Przedmiescie 26/28 00-927 Warszawa tel. 620-03-81

学部: 

附属: Filia Uniwersytetu Warszawskiego w Bialymstoku
    ul. M. Sklodowskiej-Curie 14, 15-097 Bialystok
    tel. 204-61〜69 wew. 132

(1997.06)



ワルシャワ・ショパン音楽院(アカデミー)

正式名 Akademia Muzyczna im. Fryderyka Chopina
日本名 ワルシャワ・ショパン音楽院(アカデミー)
所在地 ul. Okolnik 2, 00-368 Warszawa
    tel. 827-72-41(代表) fax 827-83-06
内線:43(第1)、62(第2)、89(第3)、22(第4)、72(第5)、83(第6)
内線:23(学生課事務局 担当Mrs.Joanna Zawadzka ヨアンナ・ザヴァツカ、英語可)

附属: ビァウィストック音楽院 (学科 音楽教育学)
    Filia Akademii Muzycznej im.Fryderyka Chopina w Bialymstoku
    tel. (0-85) 42-85-05

概要:

 ワルシャワ・ショパン音楽院は、ポーランドにおいて最も歴史の古い音大である。1810年、国立演劇学校として創立され、エルスナー教授(ショパンの教師)によって音楽学科の基盤がつくられた。1821年より専門音楽学校として本格的な音楽教育のカリキュラムが形成されていき現在に至る。音楽学校の規模としては、ポーランドで一番大きい。

学科(Wydzial):

課程:

本科(studia 4〜5年制) 修了後 dyplom magisterski(修士)取得。
研究科(staz 2年制)   修了後 dyplom(課程修了証)取得。
Indiwidualny Tok Studiow 本科に編入(他大学単位を振替するなど)してプライベートレッスンを主にうけ、不足している単位(論文、実技など)を取得すればdyplom magisterskiがもらえる。

 大部分の留学生は、4年制の音楽大学卒業後、アカデミー研究科に入る。2年後、延長して残る人が多い。高校卒業、あるいは短期大学卒業の人はアカデミー本科の1年から入学することができる。入学試験がある。

 現在(1994年度)、器楽科に2人(ヴァイオリン、チェロ)、ピアノ科に約10人、日本人が在籍している。その他、アカデミアの教授から個人レッスンをうけている人、卒業後仕事関係で在住しているOBあるいは永住者などを含めると、音楽関係者は30人前後はいる。ワルシャワ音大以外に、クラコフ音大、ビドゴシチ音大などにも日本人留学生が在籍している(詳しくは、下の「アカデミーへの留学・手続き」の項目参照)。
 現在(1996年度)、器楽科に1人(ヴァイオリン)、ピアノ科に約18人、日本人が在籍している。そのほか、アカデミーの享受から個人レッスンを受けている人、卒業後仕事の関係で在住しているOBあるいは永住者などを含めると、音楽関係者は30人前後はいる。ワルシャワ音大以外に、クラクフ音大、カトヴィツェ音大、ビドゴシチ音大などにも日本人留学生が在籍している。
 また、1994年度より Foreign Students Club(FSC)という外国人留学生をサポートするためのクラブが発足し、外国人留学生40人ほどが入会している(アメリカ、イギリス、イタリア、スペイン、メキシコ、オランダ、フランス、ロシア、リトアニア、ウクライナ、日本、韓国)。クラブでは毎月メルツェラホールで行われるコンサートの他に、年に1〜2回大ホールでのガラ・コンサート、それにパーティーなどを主催している。

(遠山有美・ショパン音楽院講師 1994.07、追補1996.11)


アカデミーへの留学・手続き:

 それぞれの学生がそれぞれのやり方で手続きをしているので、一つの決まった方法がある訳ではない。大部分の学生は日本にいるときにアカデミーの教授とのつながりをもち(セミナー、知人の紹介など)、それをきっかけに留学している。
 手続きの方法は大きくわけて三通りある。

必要書類:

 郵送するときにはかなり日数がかかるので余裕をもって早めに行動した方がよい。一番確実で安心なのは、ワルシャワ在住の知人を通していろいろな情報を集めることである。また、教授と直接手紙、電話などでコンタクトを取るのが望ましい。

1996年度の例:
音楽院事務局 Mrs.Joanna Zawadzka tel. 827-83-08
入学試験日  9月24日=選考、9月25日=初見、聴音、9月26日=論文、面接
試験料    200ドル
学費(年間) staz=4000ドル、student=5000ドル。
*年によって事情が変わると思われるので、各自が教授、音楽院及び大使館に問い合わせて、確実な情報を得るようにしてほしい。

(奥住かをり・ショパン音楽院留学 1996.12)


ピアノ

(菊池由美子・ショパン音楽院留学生 1994.07、追補1997.06)



ワルシャワ経済大学

正式名 Szkola Glowna Handlowa
英語名 Warsaw School of Economics
所在地 al. Niepodleglosci 162, 02-554 Warszawa tel. 49-55-14, Fax 49-53-12

 以前は、5学部(財政・統計、生産経済、外国貿易、商業、経済・社会)あったが、現在は学部制が廃止されて、研究組織と、教育体系が別になっている。学生は、1〜2年生に経済全般を学ぶ。3年以上では修士論文の指導教授を選び、自分で履修プログラムを組んで学ぶ。
 研究組織の基礎単位はKatedraで、Katedraは協議組織的な5つのKolegiumによって統合されている。

(1997.06)