クリスマスの集い


中西孝子







 12月23日(日・祝)の朝、目覚めて、台所に行くと、いつもは見かけないようなところに、ずっと前に、ポーランドから持ち帰った szklanki (グラス) が伏せてありました。「ン?」 と一瞬思いましたが、お鍋の中に香りよろしくできあがっていたbigos (ビゴス - 酢づけキャベツと肉などのごった煮 - 白水社ポーランド語辞典) に目がいってしまい、続けて、テーブルの上のpierniki (ピェルニク - はちみつ入り菓子 - 同 辞典) にすぐ手が伸びて・・・

 ちなみに、洗って伏せてあったグラスは、このお菓子を作るとき、延ばした生地を型抜きするのに使われたのでした。また、オジュグ氏特製のビゴスには、酢づけではなく、生のキャベツがふた玉、使われていました。今回のビゴスには、豚肉とソーセージを ’秘密の味付け’ とともに煮込んでいました。

 かくして、恒例となりつつある日本ポーランド協会 関西センターの京都でのクリスマスの集いの準備が、bombki (ボムプキ - ガラス製のクリスマス玉飾り) の販売でシッチャカ、メッチャカになっているオジュグ・中西家でおこなわれ、前述の二品が会場となった京阪三条駅近くのビルの一室に持ち込まれました。

 



 午後5時すぎから参加者の方が、遠くは西宮方面からもおひとり、また、おひとりと集まり始め、 pan gospodarz - あるじ、このパーティーの主催者 - も6時半ごろ、ボムプキの販売先から戻り、いよいよパーティーの開始とあいなりました。

 すでに7時を回れば、15名のおなかもグーグー。しかし、まずは、クリスマス・ツリーの飾り付けをしないことにはポーランド式伝統クリスマスイブ wigilia は始まらないということで、「手作りボムプキ」に挑戦しました。皆さん、真剣に取り組むこと、小一時間。お手本に用意した、ポーランドのプロの作品もぶっ飛ぶくらい、すてきな作品が続々できあがり、モミの樹の枝にそれぞれの作者が掛けていました。





 このボムプキですが、一昨年から有限会社ニッポで、ポーランドから輸入・販売を始めましたが、知人、友人の間でけっこう好評だったので、今回は京都市内のあるデパートのクリスマス用品売り場にお願いしたところ、商品を置いていただけることになり - 関西センター会員のピアニスト 椿 佳美さんのお力添えが大きいのですが - 11月中旬からクリスマス当日まで、かなりの数を販売させていただきました。すでに、日本には諸外国から伝統的な、あるいは、新製品で可愛らしいクリスマス飾りがいろいろ入ってきていますが、ボムプキはまだ、珍しく多くのお客様のご家庭に、また、プレゼント品として、買っていただけたようです(オジュグ氏は、ポーランド語から日本語への借入語として、将来、ボムプキが定着する、かも?? と期待をかけていますが・・・・・)。





 そうそう、wigilia に、もうひとつはずせないものがありました! koledy - クリスマス聖歌 - です。ポーランドでは、クリスマス・シーズンの前後、1ヶ月以上にわたって各家庭で何曲も歌われ、受け継がれてきたものです。

  「日本の皆さんにも知っていただきたい、広めたい。」というオジュグ氏のたっての望みが叶って、この度、日本語による『ポーランドのクリスマス聖歌』というCDができあがり、京都でのクリスマスの集いにご参加くださった皆さんにお披露目できる機会をいただきました。そして、椿さんの伴奏で、何曲か、皆で斉唱、合唱しました(訳詞に奮闘した甲斐がありましたね、アダムさん!)。

 時間が飛ぶように過ぎ、気がつけば、午後10時にもなっていました。遠方からの参加者も多く、家路を急がれることとなり、お開きとなりました。









(日ポ協会関西センター『WISLA』第26号 2002年1月1日発行)