ポーランド料理


工藤久代さんの「作ってみませんか ポーランド料理」


青梅のジュース


 日本のように一年中果物のある国と違い、ポーランドでは果物は本当に“しゅんを楽しむ”−−じきになくなってしまうものです。ですから、ブルーベリー、いちご、スグリ、小梅、桑の実、木いちご、巴旦杏、野バラの実、と出盛りの時にコンポートやシロップやジャムにしては冬のために保存します。このポーランドの家庭に伝わる天然の果物ジュース作りの方法を拝借して、日本の素晴しい材料・青梅のジュースを作ってみませんか。

材料
  青梅 1kg、グラニュー糖 1kg

作り方
  1. かたくてしっかりした青梅を水洗いし、ざるに広げて半日くらい乾かし、まだ濡れている所があったらふきんでふく。青梅を竹串で5〜6カ所ポチポチとつついておく。
  2. 広口びんを熟場又はアルコールで消毒し、自然乾燥ですっかり乾かす。(ガラスの広口びんの熱湯消毒は、びんが割れないように最初はぬるめの湯、次にそれをあけてもっと高い温度の湯、3度目に熱湯を入れるというふうに。また、ふきんでふくとせっかく消毒したものに細菌がつくので自然乾燥にする。)
  3. 広口びんに砂糖をしき、梅を並べ、また砂糖、 梅と交互につめ、最後に砂糖を厚くかぷせてラッ プでふたをする。小さいビンに水を入れるなりし て2〜300gの重しを作り、ラップの上からのせる。
  4. 3日もすると梅からしみ出す果汁と砂糖がま ぎってとろけてくる。時々、消竃したしゃくしで 静かに上下をかえたりびんをゆすったりしていれ ば、1カ月程で梅はしわしわになって上に浮かぴ、 とろりとしたシロップが出来上がり。
  5. 適当に水で薄めて氷を浮かべて飲んで下さい。 シロップを飲み終えた後に残った梅も美味しく食 べられます。

工藤久代さんのひとこと
 日本では「梅干し」のイメージが強すぎるせいか梅が果物という感覚で受け取られていませんね。でも果実酒やジュースの材料としては梅が最高−−と私は信じています。この梅ジュースはアルコール分ゼロ、添加物ゼロの上、梅の整腸殺菌作用もありますから、子供さんの夏の飲み物には最適です。もちろん、さわやかな酸味は大人にもおすすめ。
 作る時の注意は、まず材料の梅と砂糖を同じ重さ使うこと、次に広口びんやかきまぜるしゃくしをきちんと消毒すること。この2点を守れば絶対にくさりません。



(挿し絵: 武井摩利)


(工藤久代 『ポーランド月報』第39号、1985年6月号より)



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