日ポ協会関西センター『WISLA』編集部から: 厳寒のポーランドから編集部に届いた平田さんのメールです。
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2003年1月8日
前略、今日Bydgoszczでこの冬一番寒い気温を記録しましたことをお伝えいたします。マイナス23度でした。その気温の中でのヴィスワ川と森林の様子を添付しましたのでご覧ください。
お体には気をつけて、皆様によろしくお伝えください。


2003年2月1日
写真のヴィスワはBydgoszcz(ビドゴシチ)のヴィスワです。撮ったときはちょうど昼間の12時ごろで少し暖かく、マイナス17度程度でした。夜中はマイナス22度を記録してます。


今現在はマイナス6度前後と少し寒さは落ち着いてきております。それでも一時プラス4度と暖かい日々がありましたが、通勤途中よく見かけるヴィスワにはそれでも堂々と氷をはった状態でした。池などに張った氷の上で車の運転練習する人も中にはいます。
少し日本では想像しにくいと思うのですが、1912年タイタニックが沈没した時、海水の温度がプラス4度だったらしいことを考えると少しは分かるんじゃないでしょうか。
こんな寒さの中ではまず、車がよくダウンします。特に古いディーゼル車はまったくエンジンがかかりません。
そのほか、道路も国内の経済危機がもたらすアスファルトの質の悪さでこの寒さでガタガタです。
アスファルト下の地面で水分が凍り、少し暖かくなったときその氷が溶けるため水となって地面を流しその結果穴があくわけです。ま、地面が凍らないように路上に塩をまいておりますが、結果は同じです。だから毎年ポーランドの春はその穴埋め工事があちこちで始まります。
車といえばEUに加入するにあたって経済復帰のため、まず第一に農民経済の復帰が見直されてるのですが、その対策として”biopaliw”(ビオパリフ:日本語でバイオガソリンとでも言うのでしょうか)、の導入が検討されてるのですが、国民の反感をかっております。この”biopaliw”はこの国で植物油の元になっている”rzepak”(あぶらな)の成分をガソリンに混ぜようという考えで、その結果農民の経済アップを図ろうというものです。
しかしその混合させる割合について問題がありまして、国としては4.5% 混ぜたいという意気込みですが、第一にEU加入国 は1.5% でガソリンの値段がべらぼうに高くなること、つぎに その結果エンジンが故障するという自体になるので他国の自動車会社は自動車販売の際、エンジン保証ができないとはっきり言ってきており、大きな問題となっております。
この件について大統領のKwasniewski (クファシニェフスキ) はもしこの対策を導入すれば貧しいがゆえ古い車しか買えない多くの国民の車が国内から消えることで経済復帰どころか、逆にダウンするとの見解を表明し、国会で決議された提案にまだサインはしておりません。
その結果、国会ではもう一度科学者や専門家の意見も交えて検討の見直しを余儀なくされております。
ついでにタクシー会社が今抱えてる問題も書いておきます。
運輸省は最近EU加入に対して、タクシーに運転手のごまかしが効かないようにと、新しい料金メーターの取り付けを義務付けようとしましたが、EU加入国でそれを導入してるのはギリシャだけであること、またそのメーターは非常に高く、大半のタクシー運転手の給料をこす値段がするので、運転手軍は猛反対しており、先日各大都市でタクシーのデモがあり運輸省前にポーランド全土から集まった、なんと1000台ほどのタクシーの光景はみものでした。
ま、ちょっと変な国です。
(日ポ協会関西センター『WISLA』第29号 2003年3月31日発行)