

(工藤久代 『ポーランド月報』第43号、1985年10月より)
工藤久代さんの「作ってみませんか ポーランド料理」
フラチキ(Flaczki)
秋になるとあたたかいスープが恋しくなるも
の。今月は、ポーランド独得のモツ料理である
「フラチキ Flaczki」をご紹介します。
出来あがりは、モツと野菜入りの実だくさん
のスープといった感じ。ここでは豚の白モツ
を使いましたが、牛のモツがあればその方が
良いとのことです。
◆材料
豚の白モツ 約500g、しょうが、にんにく 各1片、
<スープストック> 鶏ガラ1羽又はくず肉適宜、にんじん中1本、玉ネギ半個、セロリ1本、他に手近な
くず野菜(長ネギの葉やパセリの茎など)、月桂樹の葉1枚、粒こしょう5〜6粒、固形スープ3個
◆作り方
◆工藤久代さんのひとこと
フラチキはポーランドでは結婚式の後の宴など
お祝い事の時に欠かせない料理。私もワルシャワ
で長男が結婚した時、10キロのモツで大鍋2つぶ
んのフラチキを作りました。とはいっても別に改
まった料理ではなく、普段もよく食べます。フラ
チキのポイントは何といっても臭みを消すしょう
がですが、第2次大戦前はポーランドで売られて
いたしょうがが社会主義になってなくなってしま
い、おかげで美味しいフラチキも食べられなくな
った、とポーランド人は嘆いていました。
◆【豆知識】ヴウォシチズナ
ポーランドでは、スープをとるとききまって入
れる香りづけの野菜束があり、ヴウォシチズナと
呼ばれます。葉つきにんじん1本、ポールねぎ(ポ
アロー、リーキともいう)半分、根セロリ8分の
1、ペトルーシュカ(図参照)1本をひもでくく
ったものです。ヴウォシチズナとは「イタリア文
化、イタリア風」の意味。国王ジグムントT世ス
タールィ(在位1506〜1548)がイタリアから妃を
迎えた時、多数のイタリア人とともに様々な野菜
もポーランドにやって来ました。古くはこうした
イタリア経由で到来した野菜の総称がヴウォシチ
ズナでしたが、今は上記の4種をしばったものの
名になっています。

(挿し絵: 武井摩利)

「ポーランド料理目次」に戻る。