

(工藤久代 『ポーランド月報』第44号、1985年11月号より)
工藤久代さんの「作ってみませんか ポーランド料理」
フウォドニク(Chlodnik)
今回は冷たいスープ「フウォドニク chlodnik」をご紹介します。先月が熱いスープで今
月が冷たいスープとはおかしいじゃないかとおっしゃるむきもありましょうが、人生なん
てそんなもの。このフウォドニク、目に鮮やかな、鮮やかすぎるほどのピンクのスープで、見
た目はちょっとびっくりします(カラー写真でお見せできないのが残念)が、ビーツの甘味
とヨーグルトの酸味のかもし出す味はなかなかのもの、栄費学的にも野菜がたくさんはいって
健康的です。ぜひ一度お試しを。
◆材料(5〜6人分)
ビーツ 小2個(大きいのなら1個)、
セロリ 1本、セリ、ミツバなど 適宜、レモン汁 4分の1個分くらい、同形スープ 3個、
プレーンヨーグルト 半カップ、いただく前に乗せる具(A) 固ゆで卵2個、ミツバや
セリやパセリといった香味野菜、はつか大根、カブ、きゅうりなど生でも食べられる野菜を適宜。
◆作り方
以前この欄でご紹介したバルシチと同じく、ピ
ーツの鮮やかな緋色を生かしたスープです。バルシ
チと違ってピーツを実として一緒に食べますし、
ほかにセロリなども入りますから、冷たくてきれ
いな野菜スープといえます。セロリのほかにもお
好みでにんじんなどの野菜を入れてかまいません。
私は家の近くに畑を借りてビーツを作っています
ので、ビーツの葉柄の部分もきぎんで入れてしま
います。最後にうかべるゆで卵や香味野菜の色が
ピンクのスープに映えて、とてもきれいです。た
だ、はじめての方はあまりのピンク色にたじろが
れるかもしれませんね。色具合はヨーグルトの量
の加減で変えられますので、ご家庭でいろいろバ
リエーションを工夫なさるのも楽しいでしょう。
作り方の2で、レモン汁を加えるのは、ビーツ
から出る赤い色(水溶性のアントシアン系色素)
が酸にあうと安定し、鮮かな色になるためです。も
しレモンがなければ、酢少々で代用して下さい。
フウォドニクは、ヨーグルトを入れてあるため、
あとで再び火を入れるというわけにゆきません
(ヨーグルトの乳たんばくがかたまってしまいま
す)。残ったときは、冷蔵庫で保存して下さい。
2〜3日はじゅうぶんもちます。
とりあわせとしては、肉料理によく合います。
肉料理、黒パン、サラダ、フウォドニクの組み合わせ
など、休日の朝昼兼用の食事に良いのではな
いでしょうか。

(挿し絵: 武井摩利)

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